河井孝仁のシティプロモーション日記とか

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番号制度シンポジウムin静岡

今日は番号制度シンポジウムin静岡で、特別講演とかいう大層な30分話と、2回しか話さなかったパネルディスカッション+国民対話なるものに出演してきました。

特別講演では「市民が個人番号を所持することの意味 ~ソーシャルメディアや広報の発想から~」というタイトルで幕間話をしてみました。

シンポジウム自体は、内閣府が所管する「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(案)」(通称 マイナンバー法(案))について理解を得るためのものなのでしょうが、

私としてはその賛否というより、自分の情報を閉ざしておく・知らせないでおくということではなく活用するという発想を持つことで情報を引き込み、自分も地域も元気にできるのではという視点で、facebookも例に出して話をしました。

あわせて、東日本大震災での県外避難者の情報保障が不十分な状況を、個人が番号を持つというしくみが一定程度緩和可能なのではということも提示しました。

このことは、タブレット端末などにパーソナライズされた行政情報が編集され提供されるポータブルガバメントや、さらにそれらの情報をソーシャルメディアによって評価・吟味可能とするポータブルガバナンスの発想にもつながるものです

一方で、現在の法案が市民の十分な理解のないまま国会上程され、成立してしまうことには疑問も持っています。
この市民の理解の不十分さについては、政府の広報の不足が大きく関わっています。

新聞への文字中心の全面広告と、各県100人程度のそれも今日などは多くが高齢の方の「国民対話」によって理解を得るという発想に無理があると考えます。

こうした政府広報には、番号制度を「自分事」として考えてもらおうという発想が著しく欠けていると思います

たとえば、シンポジウムで内閣府の方が、行政サービスをする側の利便や負担を多く述べていたことにも違和感があります。
今日は市民を顧客・主権者として迎えて、理解を求める場であるのなら、行政サービスをする側の利便や負担をそのまま出しても、参加者にとっては他人事です。
それを、市民にとってどういう意味を持つのか、たとえば行政コスト=税金というところに落とし込んで話をしない限り、市民にとって自分事にはなりません。

また、年齢や家族構成、所得、仕事、健康状態その他の多様な属性によって、番号制度の意味は異なるはずですが、そうしたターゲットを意識した広報はほとんど見えません。

さらに、facebookに見られるような「誰々が意見を出しているのなら、どんなものか確認してみよう」という共感による自分事化を図る意識も見られないと思います。

番号一律付与と番号選択付与と非導入の3つにわけて、それぞれが、市民にとってどのようなリスクとベネフィットを生むのかを整理して説明するという基礎的なことも十分に行われていないと考えます。

とにかく新聞に出せば人々は読むはずであり、関心を持った人は国民対話に来るはずであり、来ない人はまぁいいと思っているんだろう。あとは国民の「代表」である国会議員が決めるという、web0.3みたいな発想で広報をしている限り、制度としては不十分なものになると思います

そのことは、国民対話における会場意見に「わたしたち管理される側、被害者の側から考えてほしい」というものがあったことにも明らかです。

むしろ、自己情報を活用する、それによって自らリスク・ベネフィットを選択していく、そのために番号制度をどういうものにしていくのか、という発想が求められるにもかかわらず、政府が管理し、国民が管理されるというステロタイプになってしまっているように思います。
そのことが番号制度への理解を不十分にし、よりよい制度設計についての意見が生まれる状況ではなく、拙速という言葉でひたすら現状維持を望むことになってしまっているのではないかと考えています。
  1. 2012/02/12(日) 22:26:14|
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[社会]番号制度シンポジウム

マイナンバーとか何とか言って2月14日に国民総背番号制が閣議決定されるんだってさ。 それを前に番号制度シンポジウムというのが静岡労政会館であって、俺はスタッフをやってたんだけどさ。 支配者どもは良かったね、俺が貧民で。日曜日に1万円にも満たないゼニのために働い
  1. 2012/02/13(月) 02:01:35 |
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河井孝仁

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