河井孝仁のシティプロモーション日記とか

『ウェブ進化論』

遅ればせながら、梅田望夫『ウェブ進化論』を読む。

ネットの「あちら側」(の膨大なコンピュータ集積の大陸)と「こちら側」(のPCと個別の「島サーバ」)という区分で、グーグルのやろうとしていることを表現するのはわかりやすい。( )内補注。

確かにグーグルはAjaxを活用してオフィスソフトをすべてインターネットブラウザから使えるようにと動いている。それもひとつ。

また、ヤフーとグーグルの違いを「人の介在」をどう見るか というところで考えるのも、言われてみればあらためて「ほぉ~」という印象。

本書における、Web2.0と、その要素としてのロングテール・無限大に近い母集団から玉を抽き出す検索機能の飛躍的向上については、もう私が言うことでもない。
これにあわせて、梅田は「自動秩序形成システム」を言うわけだが、自動秩序形成システムというよりは「受動的でいても、自分にとって「大事」なものに気づかせてしまうシステム」というほうが適切なのだろう。いささか文字としては据わりが悪くて使えないが。

とはいえ、私たちは「こちら側」で生きている。そこで、どのような地域を構想し、社会を(いつのまにかであれ)創っていきたいと考えるのか。そのデザインには「人が介在」し、個人にとどまらない・個人を育てるコミュニティの力を必要とする。
梅田も、そのあたりには十分に気づいている表現も見られるが、読み手がそこに気づいているのか。

「あちら側」のエンパワメントを受けた個人の力の向上への過剰な思い入れ。「脱エスタブリッシュメントへの旅立ち」(終章の章名)が、単に新しいエスタブリッシュメントを生み、われわれは一人ではないという意識の無化として、本書は読まれてほしくはない。
  1. 2006/06/16(金) 20:15:42|
  2. 読んで,書籍・・・|
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時事通信のオピニオン見ました

お久しぶりです。
先日は、お会いできなくて残念でした。
時事通信のオピニオンと河井さんのブログの記事を見て、始めたばかりの私の拙いブログにトラックバックしようと思ったのですが、どういう訳かできませんでした。よろしければURLから訪問してみてください。
  1. 2006/07/12(水) 21:54:55 |
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  3. jingkou #-
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河井孝仁

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