河井孝仁のシティプロモーション日記とか

古井由吉『辻』

古井由吉の最新作『辻』を、少し前に読み終える。
古井の文体の持つ力に、今回も着実に惹き込まれて読み継いだ。
人が生きることの、生きていることの、あるいは死んでいくことの、不思議さと、そこに盤踞するもの。
辻という「場所」のもつ極めて多様な、しかし収斂もするような力(う~ん、「力」と言ってしまうと違うような)
単純な「境」でもなく「通路」でもない場所。人が蹲り、通り過ぎ、背中を振り返り、行き交ってしまう場所。
時間の「辻」とでもいう「時(とき)」
別の人間たちでありながら、その「生」が重なりつつ流れていくことで、自分もまた、そうして「経験」を経ているはずであることに振り返らされる。
読書の持つ濃密な時間経験を与えてくれる古井に感謝。
  1. 2006/02/23(木) 23:59:17|
  2. 読んで,書籍・・・|
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河井孝仁

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自著(単著・共編著・執筆分担)

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