河井孝仁のシティプロモーション日記とか

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観光振興のロジックモデル

長文かつ当然の話なので暇な人向け。

観光振興をしたいというのであれば、まず、それはどうなったら成功なのかを決めなくてはならない。
例えば、「外からの交流客数が20%増加」し、「内からの推奨意欲(ネットプロモートスコア)が20ポイント向上」することが成功だとする。これが、観光施策の《成功(指標)》と設定する。

すると、この《成功指標》を実現するために、例えば、
「市民による魅力理解度の向上」と、
「市民個々にとどまらない観光に向けた多様な主体の連携意欲の向上」と、
「地域外の人々の魅力認知度の向上」という
《最終アウトカム》が必要なことを説明可能とし、可能となれば実現しなくてはいけない。

この《最終アウトカム》をそれぞれ実現するために、例えば、
「ガイドブック読者の増加」と
「マップ利用者の増加」と、
「○○イベント参加者の増大」と、
「市民による情報発信の拡大」という
《中間アウトカム》が必要なことを説明可能とし、可能となれば実現しなくてはいけない。

この《中間アウトカム》を実現するために、例えば、行政は
「手に取りやすいガイドブックの作成」と、
「市民参加によるコンテンツ作成」と、
「多様なルートの掲載されたマップ作成」と、
「参加しやすい○○イベントの仕組みづくり」という
《アウトプット》が必要なことを説明可能とし、可能となれば実現しなくてはいけない。

この《アウトプット》の実現のために、最も目的合理的な
《インプット》が必要なことを説明可能とし、可能となれば投入しなければならない。
などという教科書みたいな話をしました。

なんとなく、それらがゴチャになってることがあるので。

この時、留意することに「主語」の問題があります。
成功指標、最終アウトカム、中間アウトカムの主語は行政ではありません。
アウトプットになって、初めて行政を主語とする部分が出てきます。
これは「責任」にも関わる問題です。

行政はアウトプットを実現し、中間アウトカムが達成され、最終アウトカムも達成されたにも関わらず、想定外の天変地異で、成功指標をクリアできない時にまで、行政が[実務者としての]責任を負うことはできないでしょう。
しかし、このロジックモデルが成立していないと、交流人口が増加しないのは、とにかく行政の責任とされても反論不可能です。

もちろん、ロジックが成立しているのかを、不断にPDCAすることは必要です。不適切なロジックに基づいたために、成功指標をクリアできないのであれば、それは[デザイナーとしての]行政の責任です。
なんとなくアイデアを集めることで観光振興ができるわけではないでしょう。

成功とは何かを明確にし、その上で「だから、何をするのか」という多段階なステップを降りていき、行うべき施策を発見する、そこにアイデアがあるのだろうと思います。

「風が吹けば桶屋が儲かる」のではなく、「桶屋が儲かるためには何が必要かを順に考えていく」「最後は風が吹くという他人任せではなく、自らが風を起こす」という発想になります。
  1. 2014/10/16(木) 16:25:05|
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河井孝仁

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