河井孝仁のシティプロモーション日記とか

イノセンス

 先日、DVDで「イノセンス」(押井守監督)を鑑賞。
 作品としては「攻殻機動隊」【人形遣い】よりインパクトが弱い。
 攻殻が「社会」とか「組織」とか、ある意味、相手にしやすいものをしっかり見据えて創られていたのに対し、イノセンスのストーリーのモチーフが「育てるとは」「存在しないとは」という、扱いにくいものになり、そのため十分に説得力ある形で把握できていないように見受けられる。
 あるいは、押井の通奏低音である「かなしみ」が深く沈み込みすぎ、凝ってしまうことで、流れとして感受できない。そのため、インパクトの弱さを感じるのかもしれない。
 もちろん、私の鈍りかけはじめている感受性が、その低音を聞き取りにくくさせているのかもしれないが。
 あわせて、押井によれば、イノセンスは「バディ・ムービー」(相棒映画)とのこと。しかし、その点はこなしきれていないように思われた。
 いずれにしろ、映像の煌びやかさは、どう見ても映画館で見る映画。その点、自宅で視聴した私のこの評価は、割引かれていることも確かだろう。

 ただ、巷で言われる「しゃべりすぎ」批判には組みしない。口数が多いとしても、それは作り手の不安が生んでしまう「説明」ではなく、「スタイル」であり「仕掛け」だから。当然、好き嫌いはあるとして。
  1. 2005/01/11(火) 23:54:26|
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河井孝仁

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自著(単著・共編著・執筆分担)

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