河井孝仁のシティプロモーション日記とか

富士市で

昨日は学生と共に過ごす時間が長く、充実できた。
研究室ではメディアプロジェクト「地域魅惑」のメンバーに、メディア活用戦略モデルのレクチャと、ワーク。
地域魅惑も、秦野市観光協会と連携した映画「じんじん其の二」メイキング動画作成、タウンニュースと連携した学生が政治を考えるプロジェクト政治の村students、写真を重要なモチーフにしたZINE「HATACHI」制作、Instagramによる地域の人紹介プロジェクト「みわくじん」キックオフでのミス東海フューチャー、神奈川県中井町シティプロモーション支援、神奈川県西市町有志と大磯高校OBさらに富士通が連携して行う地域ポータル作成関与、広告代理店を中心とするクチコミマーケティング研究WOMJメソッド委員会支援とどこどこタスクが広がり、参加学生も徐々に増えるなかで、芯になる学びが不足しているとの現状把握からのレクチャとワーク。
一定の意義はあったかな。

そのワークと並行して、ゼミ学生が、グループで研究してきた「東海大学生による秦野市をフィールドとしたデートプラン提案によるまちの魅力発掘及び訴求」(略称「恋愛班」)を引っさげ、秦野市観光協会を訪問・発表する様子を見守る。
多くの有益な指摘を受けて、彼らも学びになったのではないか。よかった。

今日は富士市へ。まちづくりセンター職員を主な対象としたセミナー及びワーク。
富士市は、私もアドバイザーを務め、ブランドメッセージを提起している。
【ブランドメッセージ】
「いただきへの、はじまり 富士市」
【ボディコピー】
このまちに暮らすと、目線が上がる。
だって、そこには日本一の頂があるから。
このまちに暮らすと、心が広がる。
だって、ここにはどこまでも続く海があるから。
気づけば、いつも恵みの中。
だから、どんな一歩だって踏み出せる。
毎日がはじまり。自分の頂へと歩んでいこう。
で、ブランドメッセージなぞ、作っただけならアホみたいなもの。
富士市はブランドメッセージ提起までに、市民や事業者のさまざまな参画を得つつ、ブランドメッセージを作成するという、とても素敵な共創エンジンを実現してきた。
そのブランドメッセージも、富士市の多彩な魅力を踏まえ、どのようなまちになることができるのか、そこに向けての言葉として、充実したものとなった。
単なる、力みかえった宣言でもなく、ボディコピーに支えられない「どこに向かおうとするのか」意味不明な言葉でもない。吟味されたメッセージだ。
しかし、それでも、ブランドメッセージを作っただけでは、地域参画総量を増やし、まちのソフトインフラを構築し、まちに関わる人々自らの存在意義を裏打ちし、誰がしっくりくるのかというまちの雰囲気を醸成するには圧倒的に力不足だ。
的確なブランドメッセージは、個々の事業や取り組みによって裏打ちさされることで、まちの雰囲気を作りだし、訴求可能なターゲットへの魅力訴求を実現できるようになる。
その意味で、今日のワークは出色だった。鷹岡まちづくりセンター武村さんの力である。
まちづくりセンターが来年度行う事業をブランドメッセージを実現するものとして考えていく。
その際「いただきへの、はじまり」だけでは、方向性は散乱し、どのような事業をつくりあげるべきか、現在の事業をブランドメッセージに沿ってどのように読み直せばいいか、それによってどのようなまちの雰囲気が醸成されるのかはわかりにくい。
しかし、富士市のブランドメッセージはしっかりとボディコピーによって支えられている。
「目線を上げ」「心を広げ」「一歩を踏みだす」そのようにして、「いただきへの、はじまり」は実現できる。で、あれば、それぞれの事業や取り組みが「目線を上げ」「心を広げ」「一歩を踏みだす」ことにどのように貢献できるのかを考えればいい。
武村さんから事例として示された「ママ部!」の活動は、まさに、そのように読み解くことができる。私が吹き出しを注釈し、それを明らかにしたうえで、各センターから「目線を上げ」「心を広げ」「一歩を踏みだす」事業を提起してもらうワークとなった。
防災訓練が、地域発掘ツアーが、三世代交流事業が、写真コンクールが、ふれあい遠足が、ラジオ体操が、「目線を上げ」「心を広げ」「一歩を踏みだす」事業として語られる。どのようにすることで「目線を上げ」「心を広げ」「一歩を踏みだす」事業や取り組みになるのかが説明される。
こうした事業や取り組みが行政直営だけではなく、市民や企業、NPO発意で広範に行われていけば、その時に、富士市の大気、アトモスフィアが「いただきへの、はじまり」をめざすまちとして醸成される。そのアトモスフィアにしっくりくる人々にとってかけがえのないまちになることができる。
そのきっかけとなるワークだったのじゃないか。
参加者や事務局の反応もそうした思いを裏切らないと感じている。
  1. 2017/03/01(水) 23:16:18|
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河井孝仁

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自著(単著・共編著・執筆分担)

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