河井孝仁のシティプロモーション日記とか

MJが面白かった

小田急の売店では日経流通新聞(MJ)を販売してます。
JR東海のキオスクではあまり見ないんですが、通勤経路が変わったせいで簡易に手に入るように。

期待はずれのこともときどきあるが、今日の紙面にはちょっと「ふむふむ」。
最も興味深かったのは伊藤元重教授のマーケティング講座。
スマイルカーブを根拠に「上流(開発)と下流(マーケティング)で付加価値を上げるべき」との意見まではよく目にしますが、
そこから、「現在のアグリビジネスは(戦後日本の農業政策が分断してしまった)縦のバリューチェーンを修復しようとする過程だ」との言葉には刮目。

確かに地産地消もこの考え方で解けますね。

無理なアナロジーかなとも思いますが、実際の川の上流と下流を結ぶ流域連携をバリューチェーンの修復と捉えることも可能なのでは。
(これは今日、流域連携について友人と意見を交わしたせいでの発意)

孤立しがちな子育て中の親と、子どもたちが集い遊べる場(=消費の場)を結び直すこともバリューチェーンの修復として捉えることも可能なのじゃないかなぁ。これはもう少し、途中での考察経路が必要そうだけど。^^;

いずれも「バリューチェーン」という言葉の読み直しもいるなぁ。
価値を生むつながりということで抽象化しちゃうとまずいか・・・。<開発とマーケティング>を<シーズと現場>って比喩して、縦のバリューチェーンになぞらえればいいのかな。

ま、そうしたうえで流域連携や子育てシーンでの「バリューチェーン=シーズと現場の連携による価値創造」修復に、Webとか、ケータイとかが結び目として意味を持つこともありそう・・・
などと妄想する。

MJで他に目を惹いた記事も、上記の部分に関わりそう。
ひとつは、在庫ゼロかつ近隣より高い価格で中古車を売ることのできるマーケティング。
またもうひとつは、和菓子の「鎌倉五郎本店」の菓子、鎌倉半月のストーリー的に食べる場面を設定したうえでの、商品・包装・カタログ・店舗の作り込み。

興味のある方は11月30日付けMJをどこかで見つけてみてください。
マイクロソフト社の無料サービス戦略の解説記事なども、今のネットマーケティングに関わって面白いですよ。

今日は、静岡県に委嘱されている「『協働の手引き』ワーキンググループ」に参加。市民参加と市民協働なんて話がちょっと盛り上がりました。あ、でも抽象や理念に流れずに具体的でしたよ。

『ソーシャル・キャピタル』宮川公男他・東洋経済新報社を読了。おすすめです。機会があったらレビューします。
  1. 2005/11/30(水) 23:59:11|
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「ブログで自滅する人々」がおもしろい

結局、ブログを更新できない日々になってしまった。
この間も、ホントにいろいろ。
少なくとも読んだ本ぐらいまとめたいし・・
横浜トリエンナーレに出かけた話もネタ十分。
講師も二つほど@名古屋静岡県清水町
NPOの理事会も二つ@レッツAST
島田でも交流会@河村家があり、鯖入り山芋とろろなるものを発見。
一応、国際学会へも投稿
と、山のようにネタはあるんですが

今日のところは
「ブログで自滅する人々」

今回で6回の連載を終わってしまったが、とても興味深かったです。
新しく知った「炎上状況」などもあったし、
「世間」と「社会」論や、具体的なブログサービスへの提案なども。
著者である松田さんが正義を盾にせず、とまどいながら語っている点がまた好感。

とはいえ、
コミュニティにおける共感を失った、単なる「つながっている状況」としてのネットワークの怖さ(それも「ワルモノ」がいる という簡単な図式ではない)には、暗い淵を覗いたような感覚も生まれます。


  1. 2005/11/29(火) 20:24:31|
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マクルーハンとヴァーチャル世界

大学ゼミでの授業準備も兼ねて『マクルーハンとヴァーチャル世界』C.ホロックス 小畑拓也訳 岩波ポストモダン・ブックス を読む。

基本概念としての「メディアはメッセージである」「メディアの三段階」「グローバル・ヴィレッジ」「熱いメディアと冷たいメディア」等について復習し、(没入>双方向性)への批判も確認。
ただ、いずれにしろ、ワクワク感はない読書になってしまった。
読み込み不足かな。

没入という言葉が指すであろう自己内経験→想像力の重要性や、早期警戒システムとしての芸術家などの考え方は、大江健三郎を思い出す部分もあった。でありながら、「で、一歩前へ」という部分がこの書からは読みとれい。
それが前述の感想につながっているのかもしれない。
  1. 2005/11/08(火) 23:59:23|
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NPO起業・就労講座

企画運営委員を務めるNPO法人パートナーシップ・サポートセンターが受託主催している、NPO起業・就労講座で「NPOのメディア戦略」という授業を9:40から16:20まで行う。

記者発表資料の効果的な書き方からブログを利用した口コミ生成まで、いろいろとしゃべってきた。受講者は16人。人数的にはちょうどいいかな。特に午前中はワークショップ的に「あなたのNPOがイベントの広報をするときには・・・」みたいなグループ討論を行ったので。

アンケートには、授業の内容に新鮮さがあったとのコメントも見られた。自分としては一応合格ということにしておこう。
  1. 2005/11/07(月) 23:58:20|
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NPOパートナーシップ論

静岡県立大学で行っている、非営利組織マネジメント講座「パートナーシップ論」4日目の授業。今日は、行政とNPOのパートナーシップがテーマ。
午前に「行政とは何か」というアプローチを基礎に座学。午後から、具体的な浜松NPOネットワークセンターと静岡県浜松土木事務所との協働事業を事例にケース検討を行う。
このケースは、私が前職時代に遠いきっかけを作った事業でもある。
NPOの専門性やネットワークの力、市民を基礎とした強みがうかがわれ、行政も真摯な姿勢で対応できたモデル的な事例と考えている。
ケース検討では、参加者に2つのグループに分かれていただく。行政との協働にあたってNPOに必要なことは何かを主な課題として議論。その内容を相互に発表しコメントするという流れで進めた。議論はおざなりでなく、突っ込みあいもあり、興味深いものだった。
参加者の方になんらかの「学び」「気づき」があることを期待している。

  1. 2005/11/05(土) 23:59:59|
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Yahoo!マイタウン

日本のYahooでも、マイタウンサービスが始まった。
口コミやレビューを登録でき、さらにRSSフィードも用意されている。
アメリカのYahooでは、YahooLOCALとして既に提供され、そこそこレビューなども掲載されているもの。

スレッドとして意見交換される形ではないので、まちBBSなどとは異なる。
個店ごとへの評価という点が徹底されて、きわめて分節化された形。コミュニティという方向への展開はあまり考えられないが、少なくとも地域情報のやりとりではある。これにより下手な既存地域ポータルの意義はなくなる可能性もある。

あるいは、地域行政サービスの評価へとつながると面白い。民による評価プラットフォームの拡大→評判システムへの展開、という形。うまくエディターが絡めば、あり得ない話でもないと考えている。

実際、米YahooLOCALでは、ざらっと見ただけだが「コミュニティセンター」への評価などもあるようだ。


  1. 2005/11/04(金) 23:59:54|
  2. 読んで,書籍・・・|
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絶え間なき交信の時代

しばらく前になるが『絶え間なき交信の時代』NTT出版を読む。
携帯電話が、欧州各国、米、韓国で、どのように使われ、どのような心理的な影響を持っているかという論文が編まれたもの。

原著は2002年の発行だが、この分野では既に技術的には「昔」の時期を扱うことになる。その結果か、あるいは日本との差異か、「音声」による交信が分析の中心とされている。また、もともと扱われることの少ない文字による通信もSMSがほとんど。

むしろ、だからこそ学べることも多かったように思う。
ケータイが音声の通信手段として使われるのは、その一部に過ぎないという現在の日本という状況で。

本書では同期的言説と非同期的言説として表現される、音声とSMSの持つ「場」の違い。例えば、そこに、先日のHello Messengerを挿入すると、どういう考察が可能なのか。

また、Webコンテンツとか、その他のサービスとか、おさいふケータイとか・・・
  1. 2005/11/03(木) 23:59:08|
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モバイルメディアの可能性

午後から東京に出向く。
モバイルメディアがコミュニティ形成に果たす役割について研究するという企画の件。
モバイルメディアは個へのサービスとして捉えられがちだが、個々のサービスや今後の可能性を考えると、コミュニティ親和性は十分にあると思っている。
詳細は書けないが、そのあたりについて現状を全体的に分析した上で提示できればと考えている。

関わるような関わらないようなことだが、
auのHello Messengerについて興味を持っている。
キャラクタを見ると、10代の女性をターゲットにしているようだが、これは違う形で結構化ける可能性があるのではないか。
料金体系にもよるとは思うが、PCのインスタントメッセンジャーのケータイ版と考えるのは過小評価。
Buzマーケティング絡みでもおもしろそう。私の専門領域的にも「あり」だと思っている。
  1. 2005/11/02(水) 23:59:03|
  2. 歩き回り|
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eコミュニティしまだについて論文

基本的には、一日、論文を書いていた。
eコミュニティしまだのプロジェクトを実証実験として捉え、
ローカルコミュニティの形成や活性化への意義、
とりわけコミュニティを主導的に担う地域プロデューサー、地域エディタの輩出の可能性について検討したもの。
eコミュニティしまだについては、
いろいろなところで発表したり、書いたりしているのだが、
あまりまとまったものがなかった。
今回のものは少し全体像がわかるものになっている。
これを英文にして、国際学会へ投稿予定だが、
はてさて・・・

  1. 2005/11/01(火) 23:56:38|
  2. eコミュニティしまだ|
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河井孝仁

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自著(単著・共編著・執筆分担)

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